サイト更新日2017-05-23
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陰がきれいなステンドグラスの画像

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4.ステンドグラスを技法的に見た場合の種類

ここがポイント

一般的に建築に関わるステンドグラスの技法は3つ 三者三様、表現の違いに注目です

 
当工房で扱っているステンドグラスはすべて色ガラスをデザインに合わせてカットし組み合わせる技法のいわゆる[本ステンド]です。
樹脂を流して固めたものやガラス模様のシートを貼った[描きステンド]は扱っておりませんのでステンドグラスの技法としては紹介いたしません。
 

ステンドグラスにはその技法・構造から大きく分けて3つ種類があります。

 

■ヨーロピアン技法 ケーム組

  断面がアルファベットの(H)の形をしたレッドケーム[ lead came 鉛線 ]をガラスピースで挟むような形で組み、鉛ケームの接点を半田で溶着し、ケームとガラスのわずかな隙間をパテで埋め固めてパネル状にします。一般的に使うケームの巾には3mm〜19mmの間で約10種類ほどありシャープな直線や均一な線巾を表現するのに適しています。住宅や店舗の窓、ドアなどの建具に施工されている多くはこのタイプです。
基本的には平面パネル状で、球などの立体造形には不向きです。また極端に細かいデザインは苦手です。マルグラスの建築に関わるステンドグラスの多くはこの技法で制作しています。
ケーム技法組み立て
  
ケーム技法サンプル

 
 

 ■ティファニー技法 コパーテープ

ガラスピースの周囲にコパーテープ[cuper tape 銅箔に粘着材がコーティングされたテープ]を巻き、接線のすべてを半田で溶着します。
断面構造はケーム組の場合と似ていますが、コパーテープとガラスの間は粘着されているので、パテ埋めの必要はありません。
コパーテープにも数種類の巾が用意されておりガラスの厚みや表現する線巾に合わせて使い分けます。線巾はピースとピースのすき間とガラスの厚みに依存しますので均一な線巾の表現には不向きです。
平面パネルはもちろん、モールド(立体型)を使用すれば曲面の立体(ティファニーランプなど)も比較的容易に作れます。また細かいデザインにも適しています。
ティファニーランプ
  
コパーテープ技法サンプル

 
 

■ダルドヴェール技法 スラブガラス

上記2つの技法はガラスの厚みが約3mm前後ですが、この技法ではダルグラス[キャストグラス・スラブガラスとも]と呼ばれる25mm〜30mmの超厚板ガラスを使用します。ガラスピースの間を珪砂などを入れたモルタル状のエポキシ樹脂で埋めパネルにします。ガラスピースとガラスピースの間が線巾となります。
上記の2種類の技法に比べて著しく強度が強く、補強なども比較的容易なことから公共施設など容積の大きな建築物に施工されている例を見かけます。
ガラスを断面方向からハンマーで叩いて入れる割れ模様 シェル が特徴で、屈折によりきらびやかな光を放ちます。
構造上重量が重く、一枚のパネルのサイズには制限があります。ガラスの元板の寸法が小さい(約300mm×200mm)ため大面積のピースや優雅に流れるような曲線の表現には限界があります。
ダルグラス写真
  
ダルグラス作品例

 
 

■上記以外に

・上記の技法を組み合わせたもの。
・絵付け技法と呼ばれるガラスにエナメル系顔料等を焼き付け着色したもの。
 (教会のステンドグラスの顔の部分や衣の影を表現するのに用いられている技法)
・ベベルグラスと云われる厚さ5mmのガラスを面取り加工したもの。
・フュージングやスランピング技法などで加工したピースを組み込んだもの。
・鉛ケームの表面を一様に半田で溶着し補強を図った技法。
 など、細かく見れば様々な技法があります。